森且行選手。“森くん”の独占取材。
「あさチャン!」で9/28(火)9/29(水)の2回に渡り、特集されました。
すでに皆さん、映像でご覧になったと思いますし、録画をお持ちの方も多いと思います・・なのですが・・文字起こしいたしました★
それぐらい、貴重な・・意味のある内容でしたので「記録」として残します。
コーナー冒頭、MC夏目三久さん
「特集です。 オートレーサーの森且行選手、悲願の日本一に輝いた直後の今年1月、レース中に落車し、大けがをしました。それは5mmずれていたら亡くなっていたかもしれない、命に関わる大事故でした。今回、森選手が事故後初めてインタビューに応じました。 両足に麻痺が残った事故から229日、涙で語った新たな決意とは?」
今月7日。
ー 画面は川口オートレース場。レースでバイクが走る映像 ー
「突っ込めよ、突っ込め!よし、できた」と声が重なる。
ナレーション:スタンドには森選手の姿がありました。レース場に帰ってきたのはこの日が事故以来初めてのことです。
レースを見守る森くんの表情が明るい。
笑顔を見せて「あぁ~・・いい!」と仲間たちの走りをキラキラした目で追っている。
ナレーション:大けがをしてから、およそ7カ月。レースから離れざるを得ない中で見た仲間の走り。こみ上げてくるものがありました。
森くん 「いやぁ もう最高ですね。 本当に僕にはオートレースしかないので。早く戻ってきたいという気持ちはあるんですけど、今はとりあえず焦らず・・しっかりと鍛えて、ねっ・・また レースできるようになりたいと思います。」
「走りてぇ~」✨
と、輝く笑顔✨を見せてくれた森くん。
無邪気にレース中のバイクに手を振り、「気づくかな?あいつ」・・
「なんか・・泣きそうになっちゃった」と感慨深げな表情を見せる。
「やっぱり 走りたいなと思って。」
涙をこらえるかのような森くんの表情。
ナレーション:走りたくても走れない悔しさ。それでもその目は前だけを見ていました。
ー 2020年11月の 日本選手権の映像 -
ナレーション:去年11月、46歳にして初めて手にした日本一のタイトル。
「お互い日本一になろう」それはSMAPを離れる時、仲間と交わした約束でもありました。
(森くんのインタビュー映像)
『やっと約束が守れて良かったと思います』
。.:*・゜☆.+*
ナレーション:その年の優秀選手賞にも輝き、2021年は飛躍の年になるはずでした。しかし、その2か月後・・
ー 2021年1月の事故のレース映像 ー
それは最初のコーナーを曲がり、直線コースに差しかかった次の瞬間でした。ブレーキが搭載されていないオートバイ。時速100キロ以上で金網に激突しました。
森くん 「死は覚悟しましたね。」
「救急車が来てももう全く動けなかった。久々に痛い思いしましたけど、あの痛みは生まれて初めてですね。なかなか痛みでは涙は出てこない人間なんですけど、もうずっと泣いてました。あまりの痛さに。」
「正直、その時はもう絶対 復帰は無理だろうなと・・もう、たぶん、よくて車椅子なんじゃないかなって。もう覚悟はしていましたね。」
ー 事故3日後の写真 ー
(九州大学病院から、東京へ搬送されていく時の横たわっている森くんの姿)
ナレーション:“下半身が全く動かない。オートレース人生は終わった” そんな不安を胸に九州の病院から飛行機で東京都内の病院に搬送された森選手。
ー 3枚のレントゲン画像 ー
ナレーション:これは事故直後のCTレントゲン画像です(肋骨骨折、骨盤骨折、腰椎破裂骨折)診断の結果、肋骨・骨盤骨折に加え、腰椎の破裂骨折。折れた骨が静脈を貫き、動脈にぶつかっていて 数ミリずれていたら命も危ない状態でした。
ー ボルトが埋め込まれたレントゲン画像 ー
ナレーション:埋め込まれたボルトの数は24本。 事故の影響で胆のうも摘出。合計4回、22時間以上に及ぶ大手術でした。
森くん 「やっぱり、骨が静脈に食い込んでいて「5ミリずれていたら、1時間以内には死んでいたよ」ってことと、その手術・・「血をどう噴出させないかっていうことが大変だった」「命だけを助けるために 命を優先して 完璧には戻せなかった」ってことを聞きました。」
「病院では「命は助かっても 車椅子になる覚悟はしておいてくれ」って、兄貴は言われたらしくて。それを最近バラしたんで、僕に。・・「なんだよ、最初から言ってくれよ」って。でも兄貴は兄貴で気を遣ってだまっていたんですかね。うん・・」
森くんは、手術の痕もカメラに見せてくれました。
ナレーション:背中には、今も手術の痕が残っています。
森くん 「(服をたくし上げた背中)見えます? わかります? ここだけじゃないです、もう・・」
「(お腹の部分も)胆のうはここと、もうお腹(おへそ)から入れて・・お腹真っ黒になっちゃった・・」
ナレーション:手術は成功しました。しかし、腰椎の骨折で神経が傷つき、オートレーサーの命とも言うべき両足に麻痺が残りました。 触っても、つねっても感覚がなくなってしまった足。 “自分はまた歩けるようになるのだろうか?” “自分はまたレーサーとして走れるようになるのだろうか?”・・怖くて自分では医師にたずねることが出来なかったといいます。手術後は眠れない日が続きました。
森くん 「とにかく・・頭の中で戦いがすごくて。目をつぶると もう負けちゃうような気がしちゃうんですね。 なんつぅんだろ・・死んじゃうんじゃないかって。寝ちゃうと・・このままもう 戻って来れないんじゃないかってすごい不安があって」
(インタビュアー)「事故のフラッシュバックってことはあったんですか?」
森くん 「それも・・フラッシュバックにも悩まされましたね。それもやっぱ寝ちゃうと、必ず・・戦いが終わると 次はそっちに入っていくんですよ。 そのフラッシュバックが怖くて怖くて。もうやっぱりスローモーションでずーっと頭の中に思い浮かんじゃって。・・うん、それも何日か ICUにいる時は悩まされましたね。」
「こんな怖いと思ったことは ほんと生まれて初めてかもしれないです。」
ナレーション:それでも集中治療室のベッドで思ったこと、それは “もう一度自分の足で歩きたい” そして “もう一度オートレーサー・森且行として復帰したい”という思いでした。
(インタビュアー)「復帰したいと思うその原動力ってなんなんですか?」
森くん 「・・好きだから、しかないと思うんだけどなぁ。オートレースがただ単に好きだから。でしかないと思います。」
「好きなんですね、やっぱり。 だから、迷惑かけてでも たぶん、こっちの世界に来たんで。そう簡単には諦めるわけにはいかないですね。」
ナレーション:森選手には、感謝を伝えたい人が居ました。それは事故直後、治療に当たり命を救ってくれた医師でした。
森くん 「籾井先生ですか。本当に命の恩人っていうか、本当に命を助けてくれた先生です。もう感謝しても 感謝しきれないですね。」
(インタビュアー)「その一番お礼を伝えたい相手、実は今リモートでつながっています」
「えー!」と驚く森くん。
森くんの前にあるモニターには、九州大学病院の籾井健太先生の姿。
先生が「お久しぶりです」と手を振ると、深々とお辞儀をする森くん。
そして、先生の姿と声に涙がみるみるあふれてくる・・☆.+*
籾井先生 「僕もすごく嬉しいです。感動しています。すばらしいですね、本当。そんなに良くなってくださって、ありがとうございます。僕らも勇気づけられています。」
森くん 「・・ありがとうございます!・・」
籾井先生 「こちらこそ ありがとうございます。」
森くん 「嬉しい・・ダメだ・・」そう言って、涙をぬぐう。
籾井先生 「大変だったでしょ?」
森くん 「そうですね。結構つらかったです。」
籾井先生 「はい。僕も重症だった人をたくさん診させていただいていますけど、森さんもやっぱり重症で。最初どうなるのかな?って僕らも不安に思っていました。やっぱり、信じていました。森さんが良くなるって」
森くん 「はい、ありがとうございます」
籾井先生 「 すごい嬉しいです。」
森くん 「嬉しいです。早く会いたいです。」
籾井先生 「リハビリ大変ですか?」
森くん 「あ、はい。大変ですけど、復帰するためには乗り越えなくてはいけないので、はい、大丈夫です。」
籾井先生 「本当ですか(森くん「はい」)逆に勇気づけられます」
森くん 「本当ですか?」
籾井先生「会いたいですね」
森くん 「会いたいです!」と輝く笑顔で。
ナレーション:復帰の道を残してくれた籾井先生へ 一番見せたかった姿がありました。それは・・・
森くん 「あ! いいですか?・・ 杖なしでも頑張っていけるので、今。」
椅子から立ち上がり・・
「行きますよ。じゃあ、あっちに歩いていきます」と笑顔で一歩、一歩・・歩いて見せる森くん。振り返り、戻りながら「どうですか?」と言うと籾井先生が「最高ですね」。
2人の笑顔が輝いている。✨
森くん 「まだ右はサポーターついてるんですけど。サポーターっていうか・・足首がこっちにならないようにつけてるんですけど。でも、だいぶ・・はい。杖も無く歩けるようになって来ました。・・はい!」
ナレーション:見せたかったのは、事故から7カ月。自分の足で歩けるようになった姿でした。
籾井先生 「僕らの治療ってどうしても 医者だけ頑張っても 看護師だけ頑張っても 患者さんが苦痛に耐えながら、一日一日頑張らないと機能は戻ってこないんですよ。 いかに森さんが歯を食いしばってやったかっていうのが、本当に・・・素晴らしいと思って感動しています。」
森くん 「ありがとうございます。」
籾井先生「ありがとうございます。本当にありがとうございます。」
森くん 「 いやぁ 嬉しいなぁ~・・」
籾井先生 「僕も嬉しいです。」「また、今日からさらに頑張れそうな気がします。ありがとうございます。」
森くん 「ありがとうございました!!」
籾井先生 「ありがとうございました。」
何度も何度も、互いに「ありがとう」と伝え合う2人。
最後は笑顔で手を振り合う2人がなんだか かわいらしかった。
「すっげぇ嬉しい! びっくり。」✨
籾井先生とリモートだけど再会して、言葉を交わした森くんが どんどん力がみなぎって、明るい表情になっていったのが印象的🌈
森くん 「ほんっとに。・・本当にいろんな人に支えてもらっていますね。本当にありがたいです。」
「本当に迷惑もいっぱいかけてきているし・・どこかで恩返ししないと。」
「・・うんっ。ちょっとまだ時間はかかるかもしれないですけど、頑張って復帰することが・・うん。恩返しだと思うので、ここは何がなんでも時間がかかろうが、復帰を目指して頑張りたいと思います。」
ナレーション:そして、事故から229日。
オートレース場には杖を突きながら、自分の足で歩く森選手の姿がありました。
レース場に入り、一礼する森くん。
一歩、一歩、足を進める。晴れた空、風の音、鳥のさえずりもかすかに聴こえる。
立ち止まり、「いいですね。 走りたくなります。」☆.+*
「でもホント、歩けるようになって良かった。自分の足で走路に入れるということは まだまだ全然、希望があるので。」
(インタビュアー)「今年1月には想像できなかったですね?」
森くん 「うーん・・そうですねぇ。まあ 車椅子生活になるのかと覚悟もしていたので。まさか歩けるようになるとは本当にびっくりです。自分でも」
ナレーション:来年、オートレーサー・デビュー25周年を迎える森選手。
復帰を目指す力をくれたのは、5色の星でした。
(BGM♪ 手を繋ごう/SMAP)
「これ、中居君 木村くん 吾郎ちゃん つよぽん 慎吾ちゃん。」
ヘルメットの5色の星をひとつひとつ指さして、5人の名前を呼ぶ森くん。
やさしい横顔。
ナレーション:仲間が築いた25年という記録を超えたいという思いがありました。
ー スタジオ ー
MC夏目さん
「命の危険もあった大事故、そして大手術。今も過酷なリハビリを続けながら、森選手が今、思うのはやはり周りへの思い。それが支えてくれているんだと言います。森さんはこのように話します。「オートレーサーの選手生命を考えて、最高の手術をしてくれた先生が居た、わざわざレース場に足を運んでどこをどう鍛えればいいのかを勉強したうえで、リハビリのメニューを考えてくれた先生が居た、こうした多くの方の支えがあったからこそ、自分は歩けるようになったんです。だからこそ、復帰で恩返しがしたいんです」と力強く語ってくださいました。」
「そして、明日は歩けるようになるまでの過酷な道のり。そして復帰を目指す力をくれた仲間、同期への思いについてお伝えします。」
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9/28の1回目の放送は およそ19分間の特集でした。
さらに、9/29に第2回目の特集を放送してくださいました。
2回目(後編)も出来上がりしだい、アップする予定です。
5色の星。
— 咲耶 (@sakuya0865) 2021年9月27日
「中居君、木村くん、吾郎ちゃん、つよぽん、慎吾ちゃん。」
もぅ 本当に律儀で優しい森くんらしい。
テレビで紹介してくれた。#森且行 #あさチャン pic.twitter.com/vvOCBhwxzt
https://twitter.com/sakuya0865/status/1442622641530044420?s=20
森且行が事故後、初めてTVインタビュー出演…両足に麻痺を告白 https://t.co/aZnY2FOy1Y
— 日刊スポーツ オートレース部 (@nikkan_autorace) 2021年9月27日
https://twitter.com/nikkan_autorace/status/1442631575397564416?s=20
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